今日は歯科医師向けの投稿です。
最近、ぜんそくの患者さんが来ても簡単に治療を進めることが多い印象があります。
しかし、中にはアスピリンぜんそくという危険なぜんそくが隠れていることがありますよね。
今日はぜんそくの既往がある親知らず抜歯希望の患者さんがいらっしゃいました。話を聞いていると・・・鼻茸がある、においが感じにくい、すーっとするもので喘息が出たことがある。バファリンで顔がむくんだことがある、等。
さて、アスピリン喘息かどうかのリスク予測についてですが、臨床像からアスピリン喘息を疑う7つのポイントがあります。
- ミント、練り歯磨き、香辛料で悪化(90%以上)
- NSAIDs誘発歴(85~90%)
- 鼻茸もしくは副鼻腔炎の手術歴(60%以上)
- 強い嗅覚低下(約60%)
- 鼻茸副鼻腔炎の合併または既往(約40%)
- 発作入院を繰り返す(35%以上)
- 成人発症で内因性、中等度以上(20%)
( )はアスピリン喘息である確率を示す。
とある論文に載ってました。
そうです、やはり安易に親知らずを抜歯するのは危険なので、かかりつけの病院へ手紙を書きました。
へ
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