ステロイド服用中の患者さんと歯科治療についてお話する前に、ステロイドについてちょっとお話ししたいと思います。あまり詳しく話すとわかりにくいので簡単に。
1936年にKendallとReichsteinが副腎からコルチゾン(体内で産生されるステロイド)が抽出されることを発見しました。このステロイドを参考に人工的にステロイドを作ることができるようになって、リウマチをはじめとする自己免疫疾患や血液疾患などの多くの難病に臨床応用されるようになりました。
通常毎日体内でコルチゾールが約10mg~20mg/day(プレドニゾロン換算で2.5~5mg/day)分泌されますが、ストレスがかかった時にはコルチゾールの分泌量が増えて、ストレスに対抗できるようにします。その最大分泌量はプレドニゾロンで約60mgに相当する量であると推定されると書いてあります。 。
ステロイドで治療する患者さんを票に示します。(フェイスブックでは見れません)
多種多様な疾患が対象になります。我々の領域であれば顔面神経麻痺、抗酸菌肉芽腫で処方したことがあります。
しかし、どんな薬剤も副作用がありますので、表に示します。(フェイスブックでは見れません)
ステロイドを長く服用している人に対してどのようなことに注意する必要があるのかを次から説明したいと思います。
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