口の中の粘膜にできる白色病変には主に白板症、扁平苔鮮、口腔カンジダ症がありますと習います(細かいことを言うと他にもあるのですが)。
このなかで白色病変がガーゼで拭い取れる場合に口腔カンジダ症の可能性があると言われています。今回より、この口腔カンジダ症についてお伝えします。
ある雑誌に口腔カンジダ症は真菌に属するCandida属菌による口腔粘膜感染症と言われています。Candida属菌は病原性に乏しい菌だと言われており、日和見感染によって症状を出すと言われています。つまり、弱っちい勢力のない菌で、口の中の菌のバランスがくずれて、他の菌が衰えたときに勢力を拡大して増殖し、症状を出すと言われています。
口の中にはいろんな菌がいます
虫歯の菌がいたり、歯周病の菌がいたり・・・
虫歯の菌が多ければ虫歯になりやすいし、
歯周病の菌が多ければ歯周病になりやすい。
抗菌薬等を使った
口が乾いたり
ステロイドを服用したり
体力がおちたり
抗がん剤を使ったり口の中の菌のバランスが崩れると・・・
口の中のカンジダが増えてきて、口腔カンジダ症になります。
口の中にはいろんな種類のカンジダがいます。
症状は白い苔のようなものがはえる偽膜性カンジダ症
赤い口内炎ができる萎縮性カンジダ症
ちょっと前にお伝えした潰瘍性口内炎ができるカンジダ症や肥厚性カンジダ症などがあります。
体力が低下した高齢者に多く、入院患者さんは結構な割合で口腔カンジダ症で口が荒れます。
ということで、今日はこれまで。
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