今回は顎骨囊胞の治療について説明します。
昔は囊胞ができたら顎骨ごと切除していたそうです。
いつからか、囊胞だけを摘出するようになりましたが、下顎には下歯槽神経があったり、上顎には上顎洞が近接していたり、そのまま囊胞をとった場合にはさまざまな合併症が起こることがあるので、開窓療法という方法を用いるようになってきました。
その開窓療法について説明します。
水風船に穴をあけたら、水が出てきて、小さくなろうとする力があるので、小さくなってきます。
顎骨囊胞も治癒力という小さくする力があるので、穴あけをして圧を抜けば小さくなってくるのです。囊胞が大きくて、合併症を起こさないようにしたい場合には穴あけをして、持続的に内容液が排出できるようにしておけば病巣が小さくなって摘出しやすくなるのです。(下の図のように)穴をあけると食べかすが入るので写真のように蓋をします。
摘出する時に顎の中の神経を傷つけそうな場合や上顎洞に穴が開きそうな時は開窓術を選択します。
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日本口腔外科学会認定専門医が治療します。
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