囊胞の発生

今回から顎骨嚢胞についてです。

からだのなかに形成された病的な袋状のものを嚢胞(のうほう)といいます。一般にそのなかには液状の内容物が入っており、ほとんどの嚢胞は、その内側が上皮によって覆われています。(日本口腔外科学会ホームページより引用)

下の写真にみられる歯の根の周囲の黒い丸い病変を歯根嚢胞といいますね。

下のレントゲンの右側下顎枝にみられるのは歯原性角化嚢胞です。

 

囊胞という病気は袋の病気なのですが、袋の病気と言われても意味がわからないと思いますのでイラストを作りました。

まず、歯のでき方から説明します。

歯は袋に囲まれてカルシウム等の歯の成分が沈着して育っていきます。歯の頭が出来た後に根が形成されます。

この袋の中に間違って水が貯まっていくと水風船のように膨らんで囊胞という病気ができます。

囊胞はいろんな場所にできますが、多くは根の先にできます。

囊胞のできかたには諸説あると思いますが、なかなか本には載ってません。

昔読んだ英語の本に載っていた囊胞のでき方について覚えている範囲で書きます。

1囊胞の塊があります。

2中の方の細胞は血流が悪くて栄養分が届きにくいため、死んで分解されると新しい細胞が発生しにくいのです。

3真ん中の方の細胞は死んで分解され・・・

4分解されると浸透圧が発生します。

5細胞の塊の中の浸透圧が高くなるため、水分が周りから入ってきます。

6中に水が入ってきて貯まると、どんどん膨らんできます。水風船のように膨らんで囊胞を形成するのです。

実際の症例は次回からです。

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やましろ歯科口腔外科 院長 山城
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