完全骨性埋伏智歯2

完全骨性埋伏智歯のお話です。

完全骨性埋伏智歯が本当に完全に骨の中に埋まっていたら、歯石が親知らずに進行しないようにすることで、一生トラブルを避けることが可能なはずです。

しかし、CTをみると、完全に骨の中に埋まっているのでなく、骨に覆われていない部分がある歯が多いのです。つまり、完全骨性埋伏智歯ではない歯が多いのです。

ということで、

当院でCTを撮影した20歳以上の患者94症例131側のPell及びGregoryの分類のⅢBとⅢC症例を集めました。(ⅢBが32例 ⅢCが79例)

完全骨性埋伏智歯といいながら、完全に骨に埋もれてない症例(骨欠損がある症例)が128側、骨欠損が確認できなかったのが3例でした。

ということは、完全に骨の中に埋もれてない、つまり、骨欠損があるのが普通なのですね。

では、骨欠損がない症例はもともと骨欠損があったのに、そこに骨ができてきたのでしょうか?

骨欠損がなかった3症例を提示したいと思います。3症例目は嚢胞がある症例ですね。嚢胞は周囲が骨硬化線が出るので、骨形成が起こっているのでしょう。

その他の2例は51歳の患者さんと40歳の患者さんでした。やはり、20代の若い時には皆さん骨欠損があるものだろうと考えられます。

年を重ねるにつれて、歯嚢の部分が委縮し、そこが骨に置き換わります。40代以上の患者さんは歯嚢がみられないことがほとんどだと思います。つまり、抜歯する時には骨を削って歯冠をみえるように処理します。このように歯嚢が委縮して、完全に骨に置き換わり、完全に骨に覆われたのがこの2例なのでしょう。

さて、これからはさらに若い患者さん(20歳未満)のこの骨欠損を調べて、この骨欠損がいつからあるのか?また、なぜ骨欠損があるのかということに迫っていきたいと思います。

 

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やましろ歯科口腔外科 院長 山城
福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。
やましろ歯科口腔外科 院長 山城

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