今回は歯原性角化嚢胞の病理組織像です
その特徴は
(1)被覆上皮は薄く幅が一様で上皮脚がほとんどない。
(2)基底層はよく発達し類円形もしくは円柱状細胞が棚状に配列する
(3)棘細胞層は薄くしばしばinter celler edemaを示す
(4)角化は主に錯角化を示し、表面はしわ状を呈す
(5)嚢胞壁は薄く炎症がない
(6)囊胞壁の凹凸、娘囊胞、歯堤様増殖、上皮島がみられる
(7)時に核分裂がみられる
と記されています。
(日口外誌 1988 Vol.34 No.3 470~484)
これが良くみる教科書的な組織像です。
被覆上皮は薄く幅が一様で上皮脚がほとんどない。
基底層は円柱状細胞が棚状に配列する
角化は主に錯角化を示し、表面はしわ状を呈す
嚢胞壁は薄く炎症がない
娘嚢胞
次は感染して炎症がおこった後の組織です。
開窓後は上皮脚が伸びてこのようになります。
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