日本の再生医療が実用化に向かっているようです。
乳歯や親知らずを抜歯した時の神経の細胞を再生医療に利用する動きがあります。
皮膚の細胞は紫外線を浴びて障害を持った細胞が多いようですが、歯髄細胞は紫外線の影響を受けていないばかりか、さまざまな種類の細胞に分化できる幹細胞が多く存在するため、将来再生医療に役立つようです。
歯髄バンクは乳歯や親知らずを抜歯した時の神経から幹細胞を培養して分離し、冷凍保存して将来さまざまな病気になった時に必要な細胞に分化させるのです。歯髄細胞は、骨や血管、神経、心筋などの再生医療に応用しやすい細胞の一つです(間葉系幹細胞)。顎や歯の組織の再生治療だけでなく、脳梗塞や脊髄損傷、パーキンソン病などをはじめとした神経再生を中心とした実用化が見込まれてます。
現段階では10年間歯髄の幹細胞を保存するのに30万円かかります。今後どのように医療が発展するかはわかりませんが、再生医療の第一歩が始まったのです。
歯髄バンクのホームページはこちら http://www.acte-group.com/
抜歯の必要性の説明も今後変わってくる可能性があります。今までと異なることがあるかもしれませんが御理解ください。
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