炎症の管理

こんにちは

先日歯の周りの感染が原因となる炎症の患者さんがいらっしゃいました。

こんな感じです。

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大分はれてましたねぇ。クリニックを開院して一番のハレでした。

もともと総合病院の歯科口腔外科で働いていた私は次のような患者さんを入院させて管理し、治療を行っていました。


そうです。のどまで炎症がひろがっていたら気道が圧迫されて呼吸ができなくなるので、呼吸の管理をすることが入院の目的の一つで、もうひとつは抗菌薬の点滴を毎日することがもう一つの目的です。概ねこれらの患者さんのハレが安心な常態になるまで1ヶ月程度かかるので、その間は入院です。(あまり詳しく説明するとエグイのでここいらまで)

さて、今回いらっしゃった患者さんはまぁまぁのハレでしたが、のどの方に炎症が拡がる可能性が低かったことと、膿だしの処置が簡単にできたため、総合病院に入院せずに治療ができました。

ここで、総合病院での入院管理が必要か否かを判断する基準について簡単に説明します。

1.下顎下縁を触れること(下顎の下のラインを触れること)。これが顎の下に炎症が拡がっているかどうかの判断基準です。顎の下まで膿が拡がっていると造影CTを撮らないと膿の位置が確認できないので、総合病院の口腔外科受診が必要になります。

2.飲み込む時に喉の痛みがある。喉が痛いということは、喉の方まで炎症が拡がっている証拠。気道管理が必要な可能性があります。

3.炎症で口が開きにくく、ハレている場所が見えない。ハレている場所がわからない場合には造影CTで膿の位置を確認しなければなりません。

4.上顎の炎症は基本的に入院の必要はないと考えています。

5.御年配の方で通院が難しい患者さんは入院して管理したほうがいいと思います。

6.水や食事が取れてなく、脱水になっている可能性があって点滴が必要であるばあい。

先日いらっしゃった患者さんは、ハレはひどかったのですが、膿が貯まっている場所が特定しやすかったこと、下顎下縁が触れて、顎の下まで膿が拡がってなかったことから一日一回の抗菌薬の点滴を4日、飲み薬の抗菌薬を3日間使って、炎症はひいていったのでした。めでたしめでたし

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