親知らずを抜いたほうがよいかどうかってのは抜く歯医者さんによって基準が異なります。
「抜くときに、もしくは抜いた後に大変なことになるのか」、「抜かなかったら大変なことになるのか」、この二つのことを比較して患者さんのためになる方を選択して決めているのです。
ということで、「親知らずいつ抜いたらいいか」ということを考えてみましょう。
親知らずは将来トラブルになって抜くことになりるくらいだったら若い時に抜く方が楽であると考えます。歯と骨との間には歯根膜というクッションの役割をする膜があり、ゆとりがあります。
かまない歯はクッションが必要ないと判断されて膜がなくなってきます。膜がなくなると骨と歯かくっついてきます。したがって年とるごとに歯と骨はくっついてくるのです。
年齢重ねるごとに歯は抜きにくくなり、抜くのは大変になります。若い時にはまわりの骨に直接ついてないので、歯は抜きやすいのです。
50歳とか60歳になって抜歯をするのは抜歯をする立場から大変です。でも、抜かないと判断された場合には頑張らなければなりません。
抜くべきかどうかは、どんなトラブルがおきやすいかとか、簡単に歯が抜けるか、難しいのかとか合併症が起こる可能性が高いのか低いのかとかを総合的に考えて抜く必要があるかどうかを考えます。親知らずだから抜かないといけないとは限らないんですね。
年を重ねるにつれていろんな病気になるので、抜歯しにくくなります。
妊娠中に腫れると余計な薬を飲まなければならなくなるので、妊娠する前に抜くほうがおすすめです。
「どんなトラブルがあるか」は次回ですね。
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