下顎骨性埋伏智歯の特徴(歯の方向)

こんにちは。前回まで下顎骨性埋伏智歯の歯冠上方に骨欠損があり、その骨欠損は歯の発生の時にみられるものではないか、という話をしました。

この骨欠損は舌側向きに伸びてきており、おそらく、親知らずはこの方向にむかって生えてくるのだと考えられます。

写真のような歯冠と歯根が重なって、歯根がはっきり見えない親知らずは内側向きか外側向きなのですが、抜いてみれば、ほとんどの場合内側向きなのです。

しかし、深く埋まっている骨性埋伏智歯はその歯冠を向ける方向に大きな特徴があることに気づきました。それは深く埋伏している歯ほど、歯冠が7よりも外側ずれているのです。

骨性埋伏智歯でも深い骨性埋伏智歯と浅い骨性埋伏智歯を分けて評価するために、セメントエナメルジャンクションより下方に埋伏し、歯冠の上方端が皮質骨内にある場合を3C-1、セメントエナメルジャンクションより下方に埋伏し、歯冠の上方端が皮質より下にある場合を3C-2とに分けました。

すると、やっぱり深いほど外向きが多かったです。

顎舌骨筋より下は下顎内側がえぐれてるので、外側に逃げるんでしょうね。

浅い下顎智歯は発生学的な理由で舌側向きが多いと思いきや、浅い親知らずはいろんな方向に向かうことができるので、必ずしも舌側向きが多いとはいえないのですが、深い下顎智歯は解剖学的な理由で外向きの方が多いようです。

 

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やましろ歯科口腔外科 院長 山城
福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。