今回も抜歯後に発症した知覚異常の2症例(全部で5症例の前回まで3症例紹介してます)です。
まず4症例目です
パントモでは下顎管と歯根が重なる形で、CTでは下顎管が根の外側にあって、下顎管は扁平になってます。


イラストで示すとこんな感じでしょうか。
最後の症例はパントモではこのような感じで、歯根がかなり太く、二つに分かれています。
SDテストではファイバーの細い方から2番目のファイバーを感じることができあ知覚異した。常としては軽度で、数週間で治癒したのでした。

CTでみると3つに分かれていて、根と根の間に下顎管がある感じです。

図で示すとこう。本当は3つの根があるのですが、根と根の間が分かりやすい方がよいので、2根だけの図を出しました。

こんな歯は難しいので抜歯に時間がかかる場合には一度途中でCTを撮って、削ってる方向を確認して抜歯を続けます。
こうすることで、さらに抜歯のスピードアップです。
神経を傷つけてないことも確認できて・・・

抜歯が完了。でも、下唇の知覚異常は出るのです。
この患者さんもSDテストではファイバーの細い方から2番目のファイバーを感じることができたので、知覚異常としては軽度で、数週間で治癒したのでした。
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