歯科ではフロモックス、メイアクト、セフゾン等の第三世代経口セフェムという種類の抗菌薬を使いますが、これって本当に効果的に効いているのでしょうか。
これらの抗菌薬が腸から血管に移行するのはフロモックス35%、メイアクト16%、セフゾン25%程度といわれています。
それに対してサワシリン80%クラビット99%と効率よく吸収されるんですね。(レジデントノートVol12 1月号 2011等 その他)
第三世代のセフェムが臨床的に問題じゃないかのような印象があるのは、ほとんどのケースが抗菌薬なしで自然治癒するケースだからだといわれています。そして、無駄に広い範囲の抗菌薬を中途半端に使うと耐性菌を増やすといわれています。口腔内の感染症で原因となる細菌は決まってますので、効果や耐性菌対策等十分に考慮して使用すべきだと考えます。
第三世代セフェムも全く使えないわけではありませんが、その話はまたいつか。
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