本日は第89回日本口腔外科学会九州支部学術集会で親知らずの発表を「CT画像における下顎骨性埋伏智歯の特徴」という題材で行いました。
深い親知らずを抜歯していると、3つの特徴に気づくのです。
一つは、深い骨性埋伏智歯に若い人が少ないということ、
一つは、歯冠を外側に向ける症例が多いこと、
一つは、骨性埋伏智歯の歯冠上方に歯周病の骨吸収とは異なる様相の骨欠損を認める症例が多いことです。
親知らずの一部の症例は、25歳を超えて深部にもぐりこんで、深く進めば歯冠を外側に向けるようです。
智歯の萌出方向を規定する歯導管と考えられる骨欠損が、多くの症例で残存していることがわかりました。
今回、歯提の残遺組織である歯導管という言葉を覚えました。
Webによる学会でしたので、診療所で一人ずっとパソコンとにらめっこしてたのですが、仲間に会えないのは寂しいものがありますね。先輩方からのアドバイスももらえずに・・・
早く集まれることを願います。
The following two tabs change content below.

福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。
日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

最新記事 by やましろ歯科口腔外科 院長 山城 (全て見る)
- おすすめの本 - 2022年10月7日
- カタル性口内炎 - 2022年9月22日
- 下顎智歯と下顎枝の位置関係 - 2022年9月17日
- 10代の時の親知らずの方向 - 2022年8月8日
- 下顎智歯歯胚と第2大臼歯との関係 - 2022年7月23日