今回は舌のできものです。
左側舌背に境界が分かりやすい球型の硬い腫瘤を粘膜下に触ります。5mm弱ぐらいでしょうか。
触った感じは明らかな癌のような硬さが周囲に広がっている感じではなく、その部分だけコリコリした硬さでした。
線維腫のような硬さでもないのですが、良性腫瘍のようでしたので、切除して病理検査にだしてみたところ顆粒細胞腫という診断となりました。
この腫瘍は神経のschwann細胞由来と考えられているようですが、はっきりしたことはわかってないようです。口の中では舌が最も多いようですが、皮膚や消化管にもできます。病理組織学的には被膜がないことが多いそうです。(日口診誌253-256、2014)
当院にはめずらしい疾患の患者さんが多数いらっしゃいます。
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