副腎クリーゼ

ステロイドの話も今日で終わりです。今日は副腎不全の患者さんにストレスがかかった場合に起こる、副腎クリーゼについてです。

15歳 女性 主訴:8┬8抜歯希望

現病歴:矯正治療目的に抜歯の依頼にて当科受診した。

既往歴:先天性副腎皮質過形成(21水酸化酵素欠損症)。出生時の皮膚色素沈着と外性器異常にて精査後診断となった。診断時より糖質・鉱質コルチコイドの補充を開始したが、頻回の副腎クリーゼの既往がある。

服用薬剤:デカドロン0.8㎎/日 3×(朝0.3㎎-昼0.2㎎-夕0.3㎎)、フロリネフ0.2㎎/日 3×毎食後

かかりつけ宮崎大学病院小児科からのコメント:発熱、過労でよほど全身状態が悪化しない限りは副腎不全をきたさないと考えられるが、歯科処置時には副腎機能低下予防目的に短期間のデカドロン増量を指示している。具体的には処置前に2倍量のデカドロンを内服し、治療日を含めて3日間の倍量内服を指示した。現在の患者の環境(高校に入学したばかり)高校受験の時にはストレスが多く、パニック発作を起こしていた。高校に入学してストレスは減り、パニック発作も最近は副腎クリーゼの発作を起こしていないとのこと。

指示通りステロイドカバーをして問題なく終了しました。

副腎クリーゼは頭痛、全身倦怠感や脱力感などの非特異的症状、パニック発作などで始まると書いてありました。

副腎クリーゼって実際にどんな症状がおこるの??って思ったので、どんな症状があって、どのように対応していたかをお母さんに聞いてみました。

小学校入学前まで(体調が変わったとの訴えがない時):顔色、体調、機嫌を予測してステロイドを追加投与していた。

小学校入学後(体調の変化の訴えがある時):頭痛、気分不良を訴え、ゴロゴロしだしたらステロイドを追加で服用。

症状にに変化ない時や悪化時には主治医に連絡して点滴してもらっていた。

実際の現場の声を聴くのが一番分かりやすくて理解しやすいと思いました。

 

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やましろ歯科口腔外科 院長 山城
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