ストレスと副腎について2

怒られたり、怖いことがあったり、痛いことがあったり、外部環境から突然の刺激を受けると、心拍低下・血圧低下・体温低下・血糖値低下筋緊張の弛緩、血液濃度の上昇などがみられ、外部環境に適応できない状態が生じます。

このまま心拍低下・血圧低下・体温低下・血糖値低下筋緊張の弛緩が継続すれば、意識消失して倒れます。

体にはこのまま死んでしまわないように反応する機構があります。 

ここからは学生時代に習うことですが、脳はストレッサーの有害刺激を受けると視床下部からCRFを下垂体へと分泌して、下垂体のACTHとβエンドルフィンの分泌を促進するします。ACTHを受け取った副腎皮質からはコルチゾール(ステロイドホルモン)が分泌される。副腎髄質からはアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されます。

ACTHを介して反応するコルチゾールの作用はストレス時に重要で、コルチゾールの作用は下がった血圧を上昇、血糖上昇(糖新生の増加)、心収縮力の上昇、心拍出量の上昇、カテコールアミンの作用に対して補助的に作用します。

ストレスがかかって、心拍低下・血圧低下・体温低下・血糖値低下筋緊張の弛緩、血液濃度の上昇などがみられ、外部環境に適応できない状態を回復するのがコルチゾール(ステロイドホルモン)で、このステロイドホルモンの分泌が少ないと、ストレスに対応できなくなります。

ステロイドというホルモンはさまざまな刺激に対して対応するためのホルモンなのです。

次はステロイドを服用している患者さんの歯科治療についてです。

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