ストレスと副腎について1

1915年、Cannonという学者がX線を使ってネコの消化管の動きを観察しました。母ネコのそばにいる仔ネコをどこかに連れ去ると、母ネコは不安(?)な表情を見せると同時に胃腸の運動が止まってしまって、仔ネコを戻してあげると、再び胃腸が動き始めることを発見したのです。

イヌにほえたてられ、恐怖や怒りの状態にあるネコは、毛を逆立て、瞳孔が開き、心拍数が増加していたが、胃腸の運動は抑制されていました。さらに血中濃度を調べると、アドレナリンが多量に分泌が増加していることがわかりました。つまりCannonは情動がアドレナリン分泌と消化管活動を変化させることも観察して発見したのでした。「闘争・逃走反応」の実験から、様々な環境因子(寒冷、低酸素、低血糖、痛み)が身体を襲った時には、視床下部、交感神経、副腎が重要な役割を果たすことを明らかにしたのです。

これらがストレスによって体がどのように反応するかの研究のきっかけになりました。

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