下顎智歯歯胚と第2大臼歯との関係

前回下顎智歯の発生の時期、萌出の時期、についてお話をしたと思います。今回は、第2大臼歯と下顎智歯との位置関係について検討しました。

下顎智歯は歯胚が発生した段階では、下顎枝の咬合平面の高さにあって、第二大臼歯よりも上にあります。この位置関係は第2大臼歯の萌出とともに変わってきます。パノラマX線写真上で、X:下顎智歯が第2大臼歯よりも上方にある、Y:第2大臼歯が萌出完了していないが下顎智歯より上にある、Z第2大臼歯が萌出完了している、の3段階に分けました。

10歳未満では第2大臼歯よりも下顎智歯の方が上にある症例だけでしたが、、10歳になると、第2大臼歯の萌出が開始して、下顎智歯との高さの関係が逆転している症例もあるだけでなく、咬合平面の高さまで萌出している症例もみられましたた。10代前半で第2大臼歯の萌出は進み、14歳、15歳ではほとんどの症例で第2大臼歯が咬合平面の高さまで萌出していることがわかりました。

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