抗菌薬のDU処方

以前抗菌薬のお話をしましたが、先日もテレビで国立国際医療研究センター 忽那 賢志先生が出て(NHKの「総合診療医ドクターG」)DU処方の話をしてました。
「フロモックス」、「メイアクト」、「セフゾン」、「トミロン」、「バナン」等の第3世代セフェムは腸管での吸収率が悪く、だいたいうんこ(DU)になるということでDU処方といいます。
消化管で吸収されて血液中に入る割合を「バイオアベイラビリティー」と言いますが、経口第3世代セフェムでは20~30%で、「メイアクト」では14%しかありません。
今まで感染症に対して使用して問題にはなってませんが、これぐらいの量でも感染は制御できるということなのか、抗菌薬がなくても感染が制御できていたのかはわかりませんが、抜歯後の抗菌薬の使用としてはどうなんでしょうかね?
口腔内の細菌は、アモキシシリン(サワシリン®など)やクリンダマイシン(ダラシン®)で、ほぼほぼカバーされるので、歯科で第三世代セフェムを必要とすることは少ないと言われてます。
抗菌薬の話は以前もしましたが、また詳しく調べたことを御報告いたします。

The following two tabs change content below.
福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

最新記事 by やましろ歯科口腔外科 院長 山城 (全て見る)