6月に入りました。堀ちえみさんの報道の効果で口腔がんが心配な患者さんが未だに多いです。先月は30人を超えました。
早期発見の為にはとても良いことだと思います。
今回は口腔粘膜がなぜ赤く見えるのか、また、口腔粘膜疾患がなぜそのように見えるのかをイラストで解説したいと思います。
facebookでは一枚のイラストしかみれませんので、興味がある方はブログに入ってください。
まず粘膜の断面を示します。粘膜は上皮と上皮下組織からなります。
上皮は細胞が集まって、細菌や異物の侵入を防ぐ壁を作っています。
上皮下組織には血管や神経、リンパ管等の様々な組織が含まれます。
上皮が薄い粘膜は血管が透けて赤く見えます。
皮膚の上皮は厚いので、上皮下組織にある血管が透けて見えにくく、粘膜ほど赤くは見えません。
炎症が起こっている部分は血管が増えてくるので、赤みが増加します。
萎縮性カンジダ良ような上皮の萎縮とは、上皮細胞が少なくなって、厚みが減るので上皮下組織の血管が透けやすく見えます。だから、赤く見えるのです。
びらんと潰瘍は上皮の欠損とえぐれた部分がどこまで進行しているかで言い方が異なります。
つまり、びらんは傷が粘膜下層に達しない場合に、潰瘍は傷が粘膜下走に達する場合を言います。
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このようにイラストで理解すると治療しやすくなります。
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