知覚異常が起こったら・・・2

先日より、親知らずの抜歯後に知覚異常が起こる話についてお伝えしております。

親知らずの抜歯後に知覚異常が起こったら、知覚異常の程度を評価してどのように対応するかです。

治療としては主にメチコバールの内服と星状神経節ブロックの二つです。

ビタミンB12製剤の効果:ビタミンB12製剤が効果があると証明した論文はありません。しかし、手足のしびれや神経痛、血液中のヘモグロビン(酸素を運ぶ役目)の合成を促す、神経細胞の一部の合成に関連しているとして古くから処方されている薬です。

星状神経節ブロック:星状神経節ブロックは頸に注射をして治癒を促進する方法です。13回治療を行ったら治療をしなかった場合と差が出るといわれています。

九大病院歯科麻酔科の坂本助教授の論文(九州歯科大学時代の論文)によると、検査による評価では差が出るけれども、自覚症状は差が出なかったと報告しています。また、早く始めたほうが効果があると言われています。

患者さんは13回も注射嫌です。とか言いますね。

次から症例を見ていきます。

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福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

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