親知らずは「抜かない」も選択肢の一つ

親知らずは抜かなければならないのか??

抜かないも一つの選択肢だと思います。

しかし、抜くんだったら若いときの方が簡単だし、楽ですよ。

抜歯をすることの方が大変なのか?それとも、抜歯をしないほうが大変なことが起こる可能性があるのか??ということを比べて抜歯するかどうかを決めていただいてます。

ほんとに抜かなくても大丈夫ですか??

親知らずが一生問題にならずに、亡くなっていく人はいくらでもいると思います。

50歳や60歳になって親知らずが見つかった場合、その歯に対してどう考えるでしょうか?当然でしょうが、その歯の予後を考えると、骨の中深くに埋まっている場合は将来腫れない確率のほうが高いと思います。その年齢から歯を覆う骨が歯石で吸収するか否かを考えます。


歯肉から頭を出してなく、歯みがきが上手な人、歯周病のリスクが低い人は抜かなくていい印象です。しかし、7と8の間に歯石がついてると予想できる形態、埋まり方をしている場合は将来腫れる可能性があります。その歯を抜くほうが大変か、残すほうが大変かを判断して、相談して抜くかどうかを患者さんに決めてもらうことになると思います。

虫歯のリスクが高いか、歯周病のリスクが高いかということは後々を予測する大きな要素です。

人の口のなかには1000億以上の菌がいるといわれており、菌のバランスは小さい時にある程度決まるといわれています。つまり、口の中に虫歯の菌が多ければその人は虫歯になりやすく、歯周病の菌が多ければ歯周病になりやすいのです。当然歯周病の菌が多い人でも虫歯の菌がいるので、虫歯ができないわけではありません。

今後いろいろな症例をみて抜歯の基準について考えていきます。

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福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

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