知覚異常が起こったら・・・

先日より親知らずを抜歯した後に知覚異常が起こる可能性があるということをお伝えしております。

今回は、もし、知覚異常がおこったらという題材でお伝えします。

知覚異常が起こったらどれくらいの知覚異常か(知覚麻痺しているのか、ちょっとしびれる程度なのか)を評価しなければなりません。

その評価方法には主に、SWテストと二点識別法があります。

SWてすとは太さの異なるファイバーを下唇にあてて、感じるか否かをテストします。下の写真はそのテストのキットです。

細いファイバーでも感じるのであれば知覚異常としては軽傷。太いファイバーでも感じにくいのであれば治るのに時間がかかるでしょう。

もう一つの2点識別法は一定の距離だけ離れた二本の針金を同時に唇にあてて、一本に感じるか二本に感じるかをテストする方法です。

感じにくい時は二本あてても一本にしか感じません。二本の針金の距離が短いほど二本に感じにくいのです。どれくらい離れたら二本に感じるかというテストです。

当院でも抜歯後に知覚異常を発症する患者さんがいます。こういう場合は第3者に評価してもらうことが勧められるので、九大病院で評価してもらいませんか?と聞いてみるんですが、「遠いから嫌だ」とか、「ここでできませんか?」とかおっしゃいますので、このテストキットを購入して評価できるようにしています。「九大にいったら何がいいんですか?」とか聞かれたときには何と説明したらいいか悩みます。

そんなことで、次回は知覚異常が起こったら2です。

福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ

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