親知らず抜歯の難易度評価2

親知らずを抜歯するときにどのような条件だったら抜歯が難しいかを検討したいと思います。

グラフをブログで示しますが、Facebookではみれませんので、興味がある方はブログをご覧ください。

前回は検討した520症例がどんな深さにあったか、歯肉から出てた歯がどれくらいあったか、歯の傾斜、歯の根の数等を示しました。

今回はまず、「抜歯をするのに縦切開が必要であったかどうか」、「根をとるのにひっかける器具(ヘーベル)がひっかかる隙間(グルーブ)を作ったか否か」、「根をとるのに根の分割が必要であったか否か」ということをまず示したいと思います。

「抜歯をするのに縦切開が必要であったかどうか」ですが、520例中縦切開が必要であった症例は5例でした。100例に1人程度縦切開が必要であったということです。とても深い位置にあった抜歯でした。

「根をとるのにひっかける器具(ヘーベル)がひっかかる隙間(グルーブ)を作ったか否か」

ブログでグラフを示しますが、作らなくても抜けた症例の方が80例ぐらい多かったです。

根をとるのに根の分割が必要であったか否か」

根分割を必要としない症例の方がわずかに多かったです。

さて、このような中で、抜歯時間を比べてどのような条件があれば抜歯が難しいかを検討していきたいと思います。

まず、根の数が一つか、二つ以上かで時間を比べてみました。

意外なことに、根が一つの場合と二つ以上の場合とで抜歯時間に大きな差が出ませんでした。

次に、深さや骨にどれくらい覆われているかで抜歯時間を比べました。

やはり、深くなればなるほど時間はかかりますよね。

次は歯の傾きですが、逆向きの歯は時間がかかるようです。

まっすぐの歯は難しい歯と簡単に抜歯ができる歯が極端ですが、まっすぐはえている歯は時間がかかる歯が少ないようです。

今回は歯の傾きや深さで抜歯時間に差があるかどうかを調べました。

次回はどの年齢までが難しいかを検討していきたいと思います。今回までのは、当然の結果だったと思いますが、次からは面白い結果が出てますので、おたのしみに。

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福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

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