水平埋伏の親知らずの難易度評価2

前回は水平埋伏の親知らずの抜歯手術所見から、何歳から抜歯時に手間がかかるようになるかを評価しました。24歳を超えると根の分割が必要であったり、ヘーベルをかけるためのグルーブ形成が必要になる症例が増えてくることがわかりました。今回は2根だから分割が必要になるのか?単根だから分割する必要がないのか?深い症例の方が手操作性が悪いから手間がかかるんではないか?とか、歯石がついていると骨がとけて、手間がかからないんじゃないか等を考えたいと思います。

症例は水平埋伏智歯(水平埋伏・近心傾斜)の914症例 1100側、20歳~79歳(平均年齢31.97歳)、男性323名 女性591名について埋伏の状態、歯石の状態、歯根の数について調べました。

歯肉から出ている歯を抜く方が簡単ですので、埋伏の状態について調べました。

歯肉の中に完全に埋伏している症例が20代で多かったですが、25歳以降は埋伏の状態はあまり変わらなかったです。

20代では深く埋伏していても手間のかからない抜歯が多いことがわかりました。

歯石がついていると歯冠周囲の骨が吸収しているため、歯石の状態を調べました。抜歯した歯冠に歯石がついていたかどうかを示したいと思います。24歳以下では歯石がついてなく、骨吸収が少なくても手間がかからないことがわかりました。

歯根の摘出は根の数に大きく影響されると思いますので、歯根の数を調べました。20代前半は2根以上の歯が多かったのに対して、20代後半から単根が多かったです。2根以上でも24歳以下であれば分割しなくても抜歯できる歯が多いことがわかりました。

若い時には2根の歯が多くて経年的に減ってくることがわかりましたが、これは埋伏歯は歯根が肥大して、2根が1根になるためだと考えています。さらに、肥大して根と骨が癒着してくるため、年齢に伴って抜歯をする手間が増えるんだと思いました。

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福岡で親知らずの抜歯、ドライマウス、睡眠時無呼吸症候群、口腔がん健診のことならやましろ歯科口腔外科へ。 日本口腔外科学会認定専門医が治療します。

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